昨日仕事から帰宅したら、ピアノの先生からLINEが入っていました。
内容は「雨降る前にレッスンに来たら?」との事でした。
雨に濡れた身体で人様のお宅に上がる事ほど嫌なものはないので、この申し出は有難かったです。
早速佐川急便の不在票の手続きをして、身支度を整えてから自宅を出ました。
そして自転車に乗ろうとしたら、まさかの佐川急便の車が!。
僕は停車された車の窓をコンコンと叩き、頭を下げました。
あちらは驚きながらもニコニコされていました。
そこで荷物を受け取ってから、僕はピアノのレッスンに向かいました。
で、帰宅してから開封。
ペリカンの万年筆ですからね。
やはりペリカンのインクを使いましょう。
ペリカンのターコイズ色。
本当に綺麗な色です。
早速インク吸入を試みるも、全く吸えません。
そうこうしている内に吸入ピストンを回す尻栓が外れてしまいました。
メッチャ狼狽してしまったので、その姿を撮すのを忘れてしまいました。
流石の僕も初めての吸入式万年筆だから、その構造が良く理解出来ていないのに……。
組み立て直せって……。
これ詰んだかも……。
取り敢えず吸入出来ないのはペン先詰まりだろうから、ペン先を外してお水に浸けます。
その間に吸入式の組み立てするのですが、これが何度やっても微妙に上手くいきません。
ここで僕の選択肢は……
1.万年筆の修理屋さんを探して依頼する
2.何とか自分で頑張る
3.諦める
となってくるんですけど、流石に諦めたくはないので自分で頑張ってみる事にしました。
それでもダメならプロ任せとなります。
でもね、でもね。
何とか1時間掛けて正解に辿り着けたんですよ~。
本気で嬉しかったと同時に、安堵の溜息をつきました。
尻栓と格闘している間に、お水に浸けておいたペン先にも変化が現れてきました。
だいぶ乾いたインクが詰まっていたっぽい。
重そうな濃いインクが出てきました。
この時点で一旦ペン先を流水で洗い、新たにお水をコップに溜めてドボン。
そして1時間後。
あぁ、紫色のインクだったんだ。
ようやくインクも緩くなってきたみたい。
それにしても前の持ち主はオサレですね。
紫色のインクなんて。
先程と同じ作業を繰り返しからまた1時間後。
順調です。
ここでまたペン先を洗ってから新しいお水に浸けて、一晩放置する事にしました。
明日の朝が楽しみです。
一晩お水に浸けたペン先はすっかりインクが溶け出した様子です。
いいね。
お水が攪拌された様な状態です。
それだけインクが薄まってきた証拠。
インクも顔料だから、濃いと沈殿しますから。
最後のペン先洗いをしてから拭き取り、ペン軸にペン先を取り付けました。
そしてお水で吸入を試みると見事に吸い上げてくれました。
数回吸入と吐き出しを行い、強制的に残ったインクを出してゆきます。
吐き出すお水が透明になったら完了。
これでやっとインクの吸入が行えます。
こう言った手間が発生してしまうから、万年筆は敬遠されがちなんでしょうか?。
きっと万年筆愛好家はこんな小さな達成感に喜びを感じられる、変態ヤローばかりなんでしょうね。
ペンは暫く乾かしてからインク吸入をしようと思います。
ペン先ももう一段階分解出来ますが、今回はここまでとしておきます。
そこまでやれば一晩お水に浸けておかなくても簡単に残インクを洗浄可能となります。
流れが悪かったので、調子こくのを止めておきました。
余談ですが、スゲー軸柄のWATERMANの古い万年筆がヤフオクで落札されました。
その落札額に小者の僕はチビってしまいましたよ。
160,000円ってあんた……。
きっとこの落札者は超がつく変態ですよ。
それに比べたら僕なんてさぁ~。